不妊治療についての情報まとめ

タイミング法ついて

タイミング法は、もっとも一般的な不妊治療方法です。女性の排卵日を毎日計測し、排卵日の2日前から排卵日までに性交渉をするタイミングとして妊活する方法です。

より正確に排卵日を知るためには、産婦人科やレディスクリニック等で受受診して妊娠に適した性交のタイミングを合わせるとより効果が見込めるでしょう。

排卵予定日数日前に経腟超音波検査により、卵巣内の卵胞という卵子が入っている袋の大きさを測定します。卵胞の直径が20ミリくらいになると排卵するといわれているため、これを元に排卵日を推定します。補助的に、尿中の排卵ホルモン(黄体化ホルモン、LH)を検査して、排卵日を正確に予測する方法もあります。

 

<基礎体温の正しい図り方>

基礎体温は女性ホルモンの分泌状態や排卵を知る簡便な方法です。

 

基礎体温とは?

基礎体温とは、体が安静な状態にある時の体温。人間が活動するために必要な最低体温を指し、睡眠をとって目覚めた時の体温を測るのがよいとされています。毎日測ることで、妊娠に必要な体の変化やリズムを把握することができます。基礎体温は、排卵前の「低温期」と排卵後の「高温期」に分かれます。この変化は、排卵後の黄体から分泌される黄体ホルモンが脳の体温調節中枢に作用し、体温が上昇することから起こります。排卵が起こると体温が上がるため、数字の変化から排卵のあったことがわかります。

http://hitester.jp/hairan/kisotaion/

排卵誘発法

排卵誘発法は、内服薬や注射で卵巣を刺激して排卵をしやすくする方法です。一般的には、排卵されない(またはしにくい)女性に対して排卵をおこすために排卵誘発剤が使われます。また通院での不妊治療で人工授精の妊娠率を高めるためや、体外受精などの生殖補助医療の際にも使われることがあるようです。

排卵誘発法の違いで取れる卵子の数が変わるそうですし、カラダへの負担も大きく違います。1人1人のカラダの状態に合わせた治療が必要なため信頼できるクリニックでのご相談をお勧めします。

 

<排卵誘発法に使われる代表的な薬剤>

 

● 卵子(卵胞)を育てるホルモン製剤

経口投与の排卵誘発材

製品名:セキソビット・クロミッド

● 卵子(卵胞)を育てるホルモン製剤

注射の排卵誘発剤(FSH製剤・HMG製剤)

製品名:ゴナールF(FSH)・フォリスチム(FSH)・HMGフジ・HMGフェリング

● 卵子の排卵を促す薬剤

HCG製剤

製品名:HCGモチダ

● 排卵誘発剤が効きやすいようにホルモンの調整を行う薬剤

GnRHアナログ(アゴニスト)製剤

製品名:スプレキュア・イトレリン

● 卵子が早く排卵するのを防止する薬剤

GnRHアンタゴニスト製剤

製品名:セトロタイド・ガニレスト

人工授精

人工授精は男性から採取した精液から運動している成熟精子だけを洗浄・回収して妊娠しやすい期間に細いチューブで子宮内にこれを注入して妊娠を試みる方法です。厚生科学研究では人工授精で妊娠する例の80%は7回目以内に妊娠するそうです。ただ、人工授精はほぼ保険適用外になるので自費診療となります。不妊治療の費用も多くかかり、心身ともに負担が大きく継続して不妊治療する場合には相応の覚悟が必要です。